〔電子〕明日の天気は晴れのち槍

近未来の日本では、氷の槍が降るようになった。明日の天気は晴れのち槍･･･そんな天気予報に接した大学生の秋男は、明日のデートの日に槍が降ることを知って驚愕する。だけど、デートを中止したくない秋男は、片思いのデート相手である夏子にデート延期の電話を入れる。多忙を理由に断られた秋男は、夏子が出した条件「もし槍が降る中をアパートまで来てくれたらつきあってあげる」に喜び、槍対策を始める。秋男は、無数の氷の槍が降る中、夏子のアパートを目指す。しかし、そこに待ち受けるものは死への恐怖だけではなかった･･･。刺されば即死する氷の槍雨の中で、秋男は好きな女の子のもとへたどり着けることができるのか？そして、なぜ秋男は、危険を冒してまで夏子のもとへ向かうのか？死と隣り合わせの危険な恋の短編物語です。 皇 南輝