
〔電子〕ロシア語手紙の書き方
阿部 昇吉 / 加瀬由希子
2019年4月24日
スラヴァ書房
1,000円(税込)
小説・エッセイ / 語学・学習参考書・資格
私の手元に、古ぼけた一枚のコピーがあります。それは19世紀ロシアの文豪、レフ・トルストイの末娘アレクサンドラ・トルスタヤさんが1975年に日本の知人に宛てた手紙です。彼女はソ連を亡命して渡米する前に一年半以上も日本で暮らしたのですが、手紙の中でその日本を「奇跡の国」と称え、お世話になった方への尽きせぬ感謝と、自由を渇望する当時のロシアの民衆の心情を卒直に吐露しています。この手紙を手にすると、40年以上の月日を越えて、ロシアと日本の真の友好を願う彼女の熱い思いが今も読み手にひしひしと伝わってきます。 時代は変わり、彼女の切望した自由がやって来ました。今は自由に旅をし、自由に交流できる時代。そして人と人が出会って親しくなれば、電話やメールなど、さらに交流を深める手段が必要になるのは当然と言えます。その中でも現代はメール全盛ですが、やはり実際に手紙をもらう喜びは、メールの比ではない気がします。便箋や封筒、そして書体一つとっても、書き手の人柄がにじみ出ていて、何とも言えない宝物をもらった気分になります。まして日本には書道文化が息づいています。恋しい人の手書きの文字は、何物にも変えがたい贈り物ですね。たまには億劫がらずに、ペンを手にしてみてはいかがでしょうか。
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