
〔電子〕〈対訳〉煉獄
奥 増夫
2020年7月20日
奥増夫
80円(税込)
ミステリー・サスペンス / 語学・学習参考書・資格 / エンターテインメント
この物語は『ダウントンアビー』TVシリーズを彷彿とさせる。同TVは20世紀初頭英国上流階級の愛憎劇で、華麗な生活や、豪華な調度品、召使い達の行動など、英国貴族の見所満載である。ひるがえってこの小説はビクトリア朝後期、名門ダッシュウッド家に、我こそは御曹司だと名乗る人物が現れる点が変わっている。そういえば日本にも名門宮家の結婚式を語るご祝儀詐欺師がいたなあ〜。また、都心の一等地の所有者だと名乗る地面師もいたなあ〜。事実は小説よりも奇なりというから、あながち本編が全くの絵空事とは言えない怖さがある。尤も庶民は大邸宅とか大地所を持っているわけじゃなく、ささやかな貯蓄を頼りに質素に暮らしているだけであるが、その小金さえ、息子を語ったり、孫の振りをしたりして、巻き上げようというのだから、現代も昔も、生き馬の目を抜くとはよく言ったものである。
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