〔電子〕グルジェフ総論:エニアグラム

郷 尚文

2021年2月18日

郷 尚文

1,900円(税込)

小説・エッセイ / 人文・思想・社会 / ノンフィクション

グルジェフの理論に基づくエニアグラムの包括的な理解とイチャーソに由来する「九つの性格」のエニアグラムの根拠の解明 グルジェフがエニアグラムを初めて教えてから百年を経て、動く象徴としてのエニアグラムに関する決定的な理解を提示。本書では、豊富なリソースから取得した理解をもって既存の情報の不備を補い、ふんだんな図像と直観的に把握しうる理論をもって、次の事項との関係において、エニアグラムに関するこれまでにない包括的な説明を提供する。 ◎「三の法則」:人が無意識に受け入れている一元的なトップダウンの世界観に対する挑戦としての三元的な視点からの自己認識と世界認識。グルジェフの宇宙論と人間論の基本でありながらもっとも理解されがたいところでもあるこの主題をグルジェフのバレエ戯曲『魔術師たちの闘争』、今世紀になって解読された『ユダの福音書』の内容、複雑系科学が提示する創発的な創造のヴィジョンなどとの関係で説明する。 ◎「三から四へ」のロジック:グルジェフが「C+O+ N→H」と定式化し、タロットにも反映されて錬金術の基本ともされるところのロジック。知識と理解の形成のプロセス、および『魔術師たちの闘争』のシナリオに由来する男と女の間で起きることの構図との関係で、「二元性の四元性への変容」ともグルジェフが呼んだこのロジックを図式的に解明、エニアグラムに適用する。 ◎「七の法則」:「三から四へ」のロジックのくりかえしと、外的な側面と内的な側面の間でのフォーカスの入れ替わりをもってオクターブの内的構造とそこに見られる非対称の妙を解明、二つの「インターバル」の根拠と意味合い、およびグルジェフが著作をもって論じた「ソ」の音階の特異性の理由を明らかにする。 以上に基づき、人間の調和的発展をめぐるグルジェフのヴィジョンをエニアグラムをもってあらわす。三つのセンターのモデルと五つのセンターのモデルを統合し、思考・感情・肉体の三者の調和的な発展のなかから「第四のもの」として主体的な自覚を帯びた「個」が確立されるまでの過程をあらわしたものである。 さらにこの調和的発展のエニアグラムとの比較において、イチャーソに由来する「九つの性格」のエニアグラムの妥当性を検証し、九つのタイプの定義およびエニアグラム上でのそれらの配置の理由を初めて明らかにする。これまでにない視点から九つの性格のエニアグラムを読み解き、生存の論理と成長の論理の対立という点から、エニアグラムをめぐる成長の道筋をたどるなかでのドラマを描写し、個々のタイプの形成のメカニズムを明らかにする。 + + + 単行本換算 約200ページ 図版多数 <目次> 1 エニアグラムの背景と本書の目的 1ー1 エニアグラムの起源 1ー2 エニアグラム性格論の背景 1ー3 エニアグラム性格論の根拠 1ー4 死んだエニアグラムと生きたエニアグラム 2 グルジェフとエニアグラム 2ー1 イントロダクション ◎形をもって考える ◎普遍言語としての幾何学的象 ◎グルジェフの宇宙観とエニアグラム 2ー2 エニアグラムの構造 ◎エニアグラムとオクターブ ◎142857を結ぶ内部図形 ◎円周と三角形 2ー3 グルジェフが示した応用例 ◎食物図のエニアグラム(一) ◎食物図のエニアグラム(二) 3 人に可能な成長の道筋のエニアグラム 3ー1 プロローグ 3ー2 「三の法則」の根本の理解 ◎一つにして三 ◎一者に由来する下向きの世界観 ◎一者に発する流れへの反逆の理 ◎「三つの力」の由来と性格 ◎三者を認める 3ー3「三から四へ」のロジック ◎理解の形成のロジック ◎『魔術師たちの闘争』に見る男と女のロジック ◎内外の相関の観点からエニアグラムを導き出す ◎人の成長を扱ったエニアグラムへの適用 ◎「三から四へ」×2の非対称 3ー4 「七の法則」とオクターブ ◎エニアグラムの周回とオクターブ ◎「三から四へ」×2=8va 3ー5 人に可能な成長の道筋のエニアグラム ◎エニアグラムの初期設定とセンターの配置 ◎人に可能な成長の道筋のエニアグラム ◎「I」を得て人間になる 4 「死んだエニアグラム」をよみがえらせる 4ー1 イントロダクション 4ー2 九つのタイプの配置の根拠と力学 ◎タイプ9、3、6ー三者たる一者を認めず ◎タイプ1とタイプ4ーお利口な私とキレた私 ◎タイプ2とタイプ8ーあいだに割り込む ◎タイプ5とタイプ7ー先走った頭と心のすること 4ー3 ソの先そしてシとドの間のギャップの先へ ◎だましを見抜く/見ることを維持する ◎死んだ人たちの間からよみがえる ◎回帰への衝動 あとがき 著者略歴〜郷 尚文 東京外国語大学卒業後、海外営業職ほかを経てフリーランスの翻訳者となる。一九八八年に『ベルゼバブ』の翻訳を開始し、以後、グルジェフに発する伝達の流れにくみする複数のグループおよび個人と接触をもつ。一九八九年にインドのOsho Commune Internationalを訪れた後、グルジェフに由来する舞踏・体操・エクササイズを集めた「ムーヴメンツ」をめぐる同コミューンでの試みに関与。一九九七年よりムーヴメンツを中心とするプログラムを日本および海外で主導。二〇〇一年に『覚醒の舞踏〜創造と進化の図絵』(市民出版社)を発表。二〇一四年にグルジェフ全集、二〇一七年にグルジェフ総論シリーズの発行を開始。

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