〔電子〕仏教の生命観

小林 道憲

2021年10月2日

小林道憲

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人文・思想・社会 / ノンフィクション

人生は、生死に迷い、煩悩に惑わされ、罪悪に悩まされる一生だとも言える。自己自身のこのような問題が自覚され、大きく問われる時、宗教的探究心は起きてくる。そして、死や苦や罪の問題を深く自覚し、そこを突き抜けて、仏の慈悲や神の愛に包み込まれる時、宗教的な解脱や救いはある。 特に、自覚型宗教は、宇宙の根源的場に自己自身を放棄して、その働きが自己自身の内に内在していることを自覚することによって、解脱や悟りを得ようとする。 この論文では、解脱や悟りと言われる宗教的自覚の場に開かれてくる世界観を記述し、生きとし生けるものの中に宿る宇宙の根源的生命の働きを見ている。

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