〔電子〕星と祭 上

星と祭

井上 靖

2013年5月31日

KADOKAWA

638円(税込)

小説・エッセイ

皎々たる満月の光が、琵琶湖の面に照り渡るーー七年前、会社社長の架山はこの湖で娘みはるを失った。遺体はあがらないまま、架山にとってみはるは永遠に「生と死」のはざまにいる。娘とともに死んだ青年の父親に誘われ、琵琶湖の古寺を訪れた架山は、十一面観音に出会い、その不思議な安らぎに魅了されるのだった。そんな日々のなか、ヒマラヤでの月見に誘われ、架山はそこでみはると二人だけの対話をもとうと決心するーー。

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