〔電子〕古都(新潮文庫)

川端康成

2012年12月1日

新潮社

539円(税込)

小説・エッセイ

捨子ではあったが京の商家の一人娘として美しく成長した千重子は、祇園祭の夜、自分に瓜二つの村娘苗子に出逢い、胸が騒いだ。二人はふたごだった。互いにひかれあい、懐かしみあいながらも永すぎた環境の違いから一緒には暮すことができない……。古都の深い面影、移ろう四季の景物の中に由緒ある史蹟のかずかずを織り込み、流麗な筆致で描く美しい長編小説。

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Readeeユーザー

(無題)

starstarstarstar 4.0 2024年08月16日

とても美しくてさらさらとしているのに心がときめく作品だった。 これを読んでいる時間だけは京都に戻れた気がした。 1960年代の京都だから私が知っている街では全然無いのだけど、あぁあのあたりはこんな景色でこんな歩き方をしていたのかなと目に浮かぶようだった。 こんなに美しい小説の終わり方というのもあるのだなと、久しぶりに国語の教科書に出てくるような綺麗な作品を読んだ心地がした。 千重子はこの先どう選択して生きていくのだろう。 京言葉も全て、この頃の言葉遣いだからこそ相応しいなぁ あぁ京都に帰ろう

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