〔電子〕立ち盡す明日(新潮文庫)

柴田翔

2016年6月17日

新潮社

330円(税込)

小説・エッセイ

一流銀行の調査部員・佐室孝策の家に、妻・聡子の従妹・由希子が同居することになり、ふとした出来事から、由希子は孝策に愛を感じ始める。それは、稚い愛ではあったが、十分に、家庭崩壊の危機をはらむものであったーー。知識人の胸の奥に巣くう虚無と孤独の心と、それらゆえの愛の挫折とを、明晰かつ抒情的な文体で描きあげた、『されどわれらが日々ーー』に続く長編第二作。

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