
〔電子〕「空気」の研究
山本七平
2018年12月4日
文藝春秋
693円(税込)
人文・思想・社会 / ノンフィクション
昭和52年の発表以来、40年を経ていまだに多くの論者に引用、紹介される名著。 日本人が物事を決めるとき、もっとも重要なのは「空気」である。 2018年3月にも、NHK Eテレ「100分deメディア論」で、社会学者・大澤真幸氏が本書を紹介し、大きな反響があった。 日本には、誰でもないのに誰よりも強い「空気」というものが存在し、人々も行動を規定している……。 これは、昨今の政治スキャンダルのなかで流行語となった「忖度」そのものではないか! 山本七平は本書で「『気』とはまことに大きな絶対権を持った妖怪である。一種の『超能力』かも知れない。」「この『空気』なるものの正体を把握しておかないと、将来なにが起るやら、皆目見当がつかないことになる。」と論じている。 それから40年、著者の分析は古びるどころか、ますます現代社会の現実を鋭く言い当てている。 「空気を読め」「アイツは空気が読めない」という言葉が当たり前に使われ、誰もが「空気」という権力を怖れて右往左往している。 そんな今こそ、日本人の行動様式を鋭く抉った本書が必要とされている。 『「水=通常性」の研究』『日本的根本主義(ファンダメンタル)について』を併録。 日本人に独特の伝統的発想、心的秩序、体制を探った名著である。 解説・日下公人
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いせ
空気への批判
空気の支配についての研究。現代では忖度、同調圧力などの表現で存在していると思う。思考停止や、盲目的な態度にも現れているかもしれない。 前半の空気の研究や、水の研究はまだ理解できる部分があったが、後半の根本主義者、ファンディの話はまるで理解できなかった。読み直しても良いかもしれないが、理解できる時が来るかどうか、見当がつかない
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