〔電子〕日々ごはん(3)

日々ごはん

高山 なおみ

2015年9月30日

アノニマ・スタジオ

1,210円(税込)

小説・エッセイ / 人文・思想・社会

レストラン「クウクウ」のシェフを辞めて数ヶ月、やっと動き出した自分の時間の重さをからだで受け止め、どこまでも新しい毎日が過ぎてゆく。日記エッセイ第3巻。2003年3月〜8月までの日記を収録。 毎日の食卓とともに、日々は続きます。『日々ごはん』(1)〜(12)の続きは、『帰ってきた日々ごはん』として2015年発売。 <ある日の日記より> 家族の毎日のごはんの世話をするのは楽しいことだけど、つまらなくもある。日々の落ち着いた暮らしというのは、私にとってかけがえのないものではあるが、それを一週間にいちど壊したくなる。だから軽く飲むんではなくて、朝帰りするくらいに、長々と、体がくたびれてへろへろになるまで飲まないとならない。誰かといっしょに飲んでいても、最後はひとりでてろてろと景色を眺めながら帰ってくる。そういう時、たとえば自転車に乗っていて転ぶ時、「あぁ、こんなに幸せで、もう私は死んでもいいやー」なんて思いながら無防備に転ぶ。毎日穏やかに暮らしている一週間に一回、もしかしたら死ぬことに近づくような感じかも、なんてふと思った。

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