〔電子〕日々ごはん(12)

日々ごはん

高山 なおみ

2015年9月30日

アノニマ・スタジオ

1,210円(税込)

小説・エッセイ / 人文・思想・社会

季節を感じながら走る。本を読んだり洗濯をしたり、外を眺めながら、過ぎゆく時間を味わう。歳をとるという新しいこと。移ろう景色の中にある、ありのままの日々とごはん。高山なおみさんの大人気日記エッセイシリーズ「日々ごはん」最終巻。「おまけレシピ」つき。2007年9月〜2008年11月の日記を収録。イラストはワタナベケンイチさん。 散歩に出かけたり、DVDを何度も見たり、仕事に没頭したり、いつものようにごはんを作ったり。実感を真っ直ぐに確かめながらの日々は続きます。『日々ごはん』(1)〜(12)の続きは、『帰ってきた日々ごはん』として2015年発売。 <ある日の日記より> 私が電車を乗り継いで出掛け、暗くなって駅につき、買い物をたっぷりしてタクシーもなかなかつかまらなく、バスも混んでいて、やっと家にたどり着いた時。 うちの中にはスイセイがいて、鍵を開けてくれたり、お腹をすかしてごはんを待っていたり。ごはんが終わって、畳の部屋でだらだらとテレビを見ながら今日あったことを話したり。使い込んだ毛布みたいな匂いのするスイセイが、ちょっと頭のボケた調子(ずっと家にいたから)でいてくれることが、なんと自分を助けてくれることよ。そして、簡単なものでも、夜ごはんをしつらえ、いつものようにあと片づけをして、まっさらな台所に戻す。道具や器は、何年も何十年もそこにあり続ける。目に見える物たちが育む単調な繰り返しの、なんと確実なことよ。

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