〔電子〕妖都

津原 泰水

2019年11月20日

早川書房

968円(税込)

小説・エッセイ

黄昏の東京ーー。鞠谷雛子は、周防馨は、電柱の陰の、交差点の向こうの、ふとした廃墟の様相に“死者”を見る。東京の街で“死者”が増殖し始めたのは、CRISISのヴォーカリストにして両性具有と噂された、美しくも妖しいチェシャが自殺してからのこと。“死者”たちが引き起こす恐怖は臨界へと達し、やがて世界はあまりにも絶望的な相貌を見せ始めるーー前世紀末、読書界を震撼させた津原泰水の更始作、ついに復刊。

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