〔電子〕一橋ビジネスレビュー 2021年AUT.69巻2号

2021年9月17日

東洋経済新報社

2,200円(税込)

ビジネス・経済・就職

日本の研究力は、相対的に見て現在危機的な状況にある。中国が躍進し、アメリカ、イギリス、ドイツが順調にインパクトのある研究成果を多数生み出すなか、日本による成果は徐々に減りつつある。なかでも、大学セクターの科学技術研究の国際的な地位の低下が目立っている。この危機をめぐって、研究費の競争的資金へのシフト、若手研究者の雇用の不安定化、そして、研究活動で大きな役割を担ってきた国立大学の法人化と基盤的な運営資金の減少に原因を求める声は少なくない。その本質的な原因は何であり、現在の大学が置かれた国際的な環境を踏まえ、あるべき処方箋を考える必要性があるのではないか。本特集では、政策、ビジネス、そして学術的な観点から、大学セクターに求められるマネジメントを考える。主な執筆者:吉岡(小林)徹、江藤学、遠藤貴宏、小泉秀人、(一橋大学)、小林信一(広島大学)、丸山宏(プリファード・ネットワークス)、中澤恵太(文部科学省)、サイモン・ケリッジ(英ケント大学)ほか。経営者インタビューは、天野浩(名古屋大学教授)、高原浩一郎(NearMe代表取締役社長)。ビジネスケースは、大丸松坂屋百貨店、キリンビール、JOCM。 【主な内容】 [特集]研究力の危機を乗り越える: その本質的な原因と未来志向の処方箋 国立大学法人化とは何だったのか(小林信一/福本江利子) アカデミアと社会(丸山宏) 大学の研究力に関する課題と研究力強化の取り組み(中澤恵太) フロントラインの疲弊が改善されないのはなぜか(遠藤貴宏) リサーチ・マネジメント、リサーチ・アドミニストレーション(サイモン・ケリッジ) 外部資金の増加は大学の論文生産性を下げるのか(小泉秀人/門脇諒/寺本有輝/原泰史/青島矢一/江藤学) [マネジメント・フォーラム] 世界で負けない研究には、 没頭できる環境が不可欠 天野浩(名古屋大学教授) [産業変革の起業家たち] モビリティーを新たなインフラに誰もが自由に移動できる社会をめざす 高原幸一郎(NearMe代表取締役社長) [ビジネス・ケース] 大丸松坂屋百貨店:経営統合における人事制度改革と人事部の役割 キリンビール:クラフトビールのプラットフォーム「タップ・マルシェ」 JCOM:ミドル・アップ・ダウンによるRPAの導入プロセス [連載] 企業と社会を架橋するビジネスの新たなカタチ(軽部大) イノベーションマネジメントの定石(吉岡[小林] 徹) 「ポジショニング」を問う(結城祥)

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