〔電子〕API革命

2017年7月4日

日経BP

1,507円(税込)

PC・システム開発

「創業以来、最大の変革期が到来した」ーー。危機感を募らせたトヨタ自動車が、「つながり」を志向した経営へと大胆に舵を切り始めた。ケイレツの壁を越えて、スタートアップや個人も含めて幅広く連携し、“知恵”や“資産”を採り入れようと試みる。この手法は今や世界的な潮流で、思い切った転身を図った米GEも実践することで知られる。いわゆるオープンイノベーションを、研究開発ではなく事業レベルの現場で実践するわけだ。そして今、つながりを実現するためにトヨタなどが最重要視するキーワードがある。それが、「API」だ。知恵や資産を「機能」として貸し借りするために、異なる企業のシステムをつなぎ合わせる“扉”と言っていい。つながりたい企業群との間をAPIによってつなぎ込み、蜘蛛の糸のように縦横無尽に張り巡らせる。そこに21世紀の経済の血液であるデータを流し、互助的な生態系を前提にビジネスを組み立てようというわけだ。2017年5月に参議院本会議で可決・成立した改正銀行法によって、今後銀行や信用金庫はAPI公開の努力義務を負うことになった。政府が推進する成長戦略「未来投資戦略2017」でもAPIは重要なキーワードの一つとして取り上げられる。もはや企業経営者にとって、APIなくして未来は語れない。本著は、APIによって激変する経営の現場を日本で最初に紹介するものである。テクノロジーを注入された先端企業が、どんな理念で経営を実践し、具体的なアイデアとしてビジネスに落とし込んでいるのか。答えは、すべてこの一冊に詰まっている。

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