〔電子〕ザ・セカンド・マシン・エイジ
エリック・ブリニョルフソン / アンドリュー・マカフィー
2015年10月8日
日経BP社
2,420円(税込)
ビジネス・経済・就職
「ブリニョルフソンとマカフィーは、世界中のイノベーターとイノベーションの現場を見て回るツアーに読者を連れて行ってくれる。ただしこれは、お気楽な観光旅行ではない。驚異の技術はなぜ出現したのか、こうした技術ななぜ重要な意味を持つのか、そしてこれからどこへ向かうのかを読み解いて行く旅である。」ハル・バリアン(グーグル社チーフ・エコノミスト)「この楽観的な本の中で、ブリニョルフソンとマカフィーはインテリジェントな機械がもたらすゆたかさを描き出す。ただしゆたかさを実現し享受するためには、機械と競争するのではなく、機械と共存する方法を見つけなければならないというのが本書の主張だ。となれば私のようなエンジニアは、ふつうの人でも容易に使いこなせるような機械を設計する必要がある。結局のところ、新しい技術を支持するのは、その恩恵を最も多く受ける人なのだから。」ロドニー・ブルックス(アイロボット創設者、現リシンク・ロボティクス会長兼最高技術責任者)前著『機械との競争』で衝撃を与えたマサチューセッツ工科大学のコンビによる、膨大な調査・研究に基づいたテクノロジーと未来を描いた全米ベストセラー(原題The Second Machine Age: Work, Progress, and Prosperity in a Time of Brilliant Technologies)蒸気機関の発明によるファースト・マシン・エイジは18世紀後半に始まった。いま、コンピュータを中心としたセカンド・マシン・エイジに突入した。人工知能の急速な進歩によるデジタル・イノベーションは、グーグルの自動運転車やチェスやクイズで人間のチャンピオンを圧倒する人工頭脳ワトソンなどに象徴されている。しかし、まだまだ序の口に過ぎない。人類は蒸気機関によってもたらされたと同様の、それまでとグラフの向きが変わり始める点である「変曲点」にさしかかったと著者たちは見る。人工知能の進化によって、これまでは不可能と見られていた仕事がロボットに置き換わっていく。その結果、消えていく職業は多い。人間は機械と共存できるのだろうか。ビジネスマン、経営者だけでなく、子供の将来を真剣に考える親たちの必読書でもある。
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