
〔電子〕養鶏場の殺人/火口箱
ミネット・ウォルターズ
2014年3月11日
東京創元社
796円(税込)
小説・エッセイ / ミステリー・サスペンス
人の生死を決めるのは、いつも、些細なことだーー現代英国ミステリの女王が犯罪を通して人々の心理を描く傑作中編集。 1920年冬、エルシーは教会で4歳年下の純朴な青年ノーマンに声をかけた。恋人となったその男性が、4年後に彼女を切り刻むなどと、だれに予想できただろうか──。かのサー・アーサー・コナン・ドイルが判決に異議を表明したという、英国で実際に起きた事件をもとに執筆された「養鶏場の殺人」と、老女二人の強盗殺害事件を通して、小さなコミュニティーにおける偏見がいかにして悲惨な出来事を引き起こしたかを描く「火口箱」を収録。現代英国ミステリの女王が実力を遺憾なく発揮し、犯罪を通して人々の心理を巧みに描き上げた傑作中編集。解説=大矢博子 【著者紹介】 ミネット・ウォルターズ イギリスの作家。1949年生まれ。幼少期から頭抜けた読書家であったウォルターズは、雑誌編集者を経て小説家となる。1992年にミステリ第1作『氷の家』を発表。いきなり英国推理作家協会(CWA)最優秀新人賞を獲得する。続いて第2作『女彫刻家』でアメリカ探偵作家クラブ(MWA)最優秀長篇賞を、第3作『鉄の枷』、第9作『病める狐』で2度のCWA最優秀長篇賞を受賞。名実ともに現代を代表するミステリ作家である。
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