〔電子〕星の王子さま

「大人って変だな」 小さな星でひとり育った王子さまは、見てまわった色々な星に住む「大人」を見てそう考える。 権力や酒、自意識に溺れ、盲目的に仕事をし、属するコミュニティのつくった枠からはみ出さないように生きている、と。 それは、幼いころ「ヘビの絵」を大人に否定された「僕」の考え方と共鳴するところがあった。 砂漠で偶然出会った2人は、絆を深め合う中で、人生の本質を見出すことになる。 それは、「本当に大切なものは、目に見えない」ということだ。 あなたにとって特別なモノは、なぜ特別なのか？ 王子さまの気付きと、「僕」との出会い別れが、この疑問に答えをくれる。 サン=テグジュペリの繊細で美しくハートフルな文章が、ジーンと心に響く。 読了後、夜空に浮かぶ星空に、王子さまの笑顔を見てしまうような、そんな一冊です。

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