〔電子〕佐藤春夫中国見聞録 星/南方紀行

佐藤春夫中国見聞録 星/南方紀行

佐藤春夫

2021年7月30日

中央公論新社

1,100円(税込)

小説・エッセイ / 人文・思想・社会

「あまり日本語で話をしない方がいい。皆、日本人を嫌っているから」ーーー中華民国初期の内戦最前線を行く「南方紀行」、名作「星」など運命のすれ違いを描く9篇。  佐藤春夫は戦前の二十数年間に中国を五度訪れた。一九二〇年、台湾から対岸の福建省へ。七年後には杭州・南京へ。しかし時代は田漢・郁達夫との友情に暗い影を落とす……。 「南方紀行」では東アジア初の社会主義実験都市・漳州を訪れているほか、「曾遊南京」で明らかになる蒋介石とのすれ違いなども興味深い。  また、「わが支那游記」は長らく行方不明であったが近年発見された。 文庫オリジナル。〈編集・解説〉河野龍也〉 目次 ・星   ・南方紀行 厦門採訪冊    厦門の印象/章美雪女士の墓/集美学校/   鷺江の月明/漳州/朱雨亭の事、その他  ・市井の人々ー大陸逸聞ー   老青年    南京雨花台の女  ・ 交遊の思い出ー郁達夫・田漢ー   西湖の遊を憶う    秦淮画舫納涼記    曾遊南京  ・わが支那游記  ・旧友に呼びかける

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