〔電子〕告白 731部隊

森田靖郎

2013年3月1日

アドレナライズ

770円(税込)

人文・思想・社会

発掘! いまも生き続ける細菌部隊の告白調書  1956年、中国撫順で「中華人民共和国人民法院特別軍事法廷」が開かれた。この裁判に先立って取り調べに応じた旧日本軍捕虜のなかに、元731部隊の隊員が数人いた。彼らは、自らの罪状を認め、すべてを告白した。  本書は、元731部隊の隊員たちの赤裸々な告白をもとに、731部隊が置かれた現地をなんども取材し、現存する関係者に証言を得たものである。自らの罪と引き換えに資料を売った一部幹部と違い、罪を悔いた隊員たちの悲痛な証言の数々である。また、電子書籍化にあたっては、多くのカラー写真・資料を追加している。  戦後も生きながらえた元731部隊の医学戦犯たちが、戦後の日本の医学、薬学界に君臨し続けた。世界一の長寿国といわれる日本人の健康は、あの731部隊の人体実験の犠牲者の血によって築かれたものともいえる。  元731部隊幹部たちの戦犯逃れと新たな結託「GHQ血液銀行」の存在が、のちに薬害エイズなどを引き起こす要因のひとつとなった。また731部隊の人体実験の成果が米軍に引き継がれ、新たな細菌兵器「貧者の核兵器」が第三世界に拡散している。  遺伝子工学を応用した究極の生物兵器の開発などにも関与する731部隊は、過去ではなく現代の、そして未来へと引き続かねばならないテーマである。 第一章 七三一部隊林口支部長の証言「細菌戦は対ソ戦略の主武器だった」  一九四五・林口 戦鬼たちの崩壊  一九五〇・撫順 撫順戦犯管理所の日々  昭和史の謎を解明する告白調書  七三一部隊幹部の証言の歴史的意味  初めて公表される七三一部隊の全貌 ほか 第二章 戦鬼たちの告白「こうしてマルタの生体実験が行われた」  一九五六・撫順戦犯管理所 スピーカーで流れる隊員の告白  十六歳で七三一部隊少年隊に  七三一部隊は中国で何をしたか  林口支部長の細菌生産の告白を聞いていた  中国でくり返された細菌戦演習と遠征隊 ほか 第三章 七三一部隊の中国側関係者の証言「私たちは秘密のマルタたちを見た」  生体実験の真相を糾す 七三一部隊の跡地、ハルビン、平房を訪ねて  一九四六・後二道溝屯 悲劇の一家  義発源屯の悲劇 ほか ●森田靖郎(もりた・やすろう) 作家。1945年、兵庫県出身。文革中に、中国・チベット地区を訪れ、辺境地に下放された都市青年との交流から中国への興味を抱く。その後、シルクロードやロングマーチ(長征)など中国各地への旅を繰り返す。改革開放、天安門事件、香港返還などを常に現場から発信し、中国をフレームにして日本への同時代メッセージを送り続けるルポで定評がある。ノンフィクションを底辺にさらに再構築した小説執筆にも精力的で、ノンフィクションでは表現出来ない中国の暗部を赤裸々に描き出している。

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