〔電子〕僕の見た「大日本帝国」

西牟田靖

2013年2月1日

アドレナライズ

770円(税込)

人文・思想・社会

知られざる反日と親日のリアルとは? 教わらなかった歴史と出会う旅  サハリン(樺太)の南半分、台湾、韓国、北朝鮮、ミクロネシア(旧南洋群島)、中国東北部(旧満州)。明治の半ばから昭和二〇年の終戦前後までの時代、それらの国・地域は「大日本帝国」と称していた日本の統治下に置かれていたという共通項を持つ。  戦後半世紀以上たった今日でも、古くからかつて日本の領土だったそれらの国・地域には、日本語、日本建築、鳥居、神社、日本精神、残された日本人……と、さまざまな形で日本統治時代の痕跡=「日本の足あと」が残っているのだった。僕は、大日本帝国の領土だった各地に「日本の足あと」を探す旅を始めた。  ニュートラルな視点で「過去と現在」を見つめる、みずみずしい旅人の感性と思考が、報道されない「反日と親日」の現状とアジアの人びとの心を鮮やかに描き出す傑作。反日で揺れる竹島ルポも収録。第4回新潮ドキュメント賞最終候補作。 プロローグ ジャパニーズ・エンパイア 第一章 ロシアの鳥居 サハリン篇  「最北端」の向こう側へ……稚内〜コルサコフ  突きつけられた「終戦記念日」……ユジノサハリンスク  日本語を操る人びと……ポレチエ  置き去りにされた朝鮮人……ポロナイスク  残された日本人との対話……ポロナイスク  鳥居の立つ異郷……五〇度線〜ウズモーリエ 第二章 山の中の敬礼 台湾篇  世界一親日的な「国」へ……与那国島〜石垣島〜基隆  日本統治時代の看板を守る店……台北  形を変え保存される「神社」……侯、桃園  高砂族の元日本兵と……清泉温泉  いまも生きる「日本精神」……埔里〜中正村  神様になった日本人警察官……嘉南平野・副瀬村  武装鎮圧と罵倒の言葉……霧社、台中  離島で聞いた日本語……蘭嶼島〜台東 第三章 交差する感情 韓国篇  近くて遠い対岸……対馬〜釜山  いきなり出会った「日本の過去」……釜山  嘆きの絶叫……統営  塗り込められた鳥居……巨済島  招かれた理由……木浦  反日意識の紀念館……天安  朝鮮の近代史を歩く……ソウル  元従軍慰安婦の村へ……ソウル  民族意識に訴える「聖地」……竹島 第四章 消せなかった橋 北朝鮮篇  国交のない国へ……新潟〜平壌  理解しあうことを阻む壁……平壌  沈黙と空白の歴史……平壌  触れられなかった工場群……平壌〜南浦  飢餓と日本時代の工業施設の関係……平壌〜板門店、開城  北朝鮮に見えた「ニッポン」……平壌 第五章 見せしめの記念碑 中国東北部篇  満州国のノスタルジー……大連  落書きだらけの慰霊塔……旅順  戦争の発火点と「反日」の博物館……瀋陽  万人坑の商売人……大石橋  作り替えられた鳥居……鞍山、丹東  交わることのない言葉……撫順  「侵略の証拠」としての偉容……長春  雪原に沈む赤い太陽……ハイラル〜ノモンハン  21世紀の残留孤児……阿木古郎 第六章 十字架と鳥居 ミクロネシア篇  青い日の丸の島……パラオ・コロール  日本時代を懐かしむ理由……パラオ・コロール  戦争のかけら、玉砕の心境……パラオ・ペリリュー島  自然に還りゆく基地の島……チューク・モエン島〜デュブロン島  記憶の中の日本統治……チューク・デュブロン島  鳥居の残るアメリカ領の楽園……サイパン  とどめを刺した離陸の地……テニアン エピローグ ストレンジ・デイズ 電子版あとがき 解説(ジャーナリスト・村上和巳) ●西牟田靖(にしむた・やすし) 1970年、大阪府生まれ。神戸学院大学法学部卒業。就職し8ヵ月間IT企業で働いたあと、地球一周の船旅を体験。以降、ライターとしての道を歩む。近年は骨太なノンフィクション作品に取り組んでいる。著書に『ニッポンの穴紀行 近代史を彩る光と影』(光文社)、『ニッポンの国境』(光文社)、『誰も国境を知らない』(情報センター出版局)、『僕たちの「深夜特急」』(スパイク)など。

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