
〔電子〕和字正濫鈔
契沖 / 谷田貝常夫
2016年9月29日
文字文化協會
1,320円(税込)
語学・学習参考書・資格 / 人文・思想・社会
本書は、江戸時代に僧契沖が古文献によって仮名遣いを研究し、後に「歴史的仮名遣い」確立の基盤となった『和字正濫鈔(わじしょうらんしょう)』の原典画像と翻刻テキストを対比させた電子書籍である。 契沖は、『万葉集』を研究し『万葉代匠記(だいしょうき)』をまとめるなかで、平安中期成立の『倭名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)』以前の文献には、いろは四十七文字の仮名の用法に混乱のないことを発見し、「い・ゐ・ひ」「を・お・ほ」「え・ゑ・へ」等の項目の下に、その仮名を含む語をいろは順に並べ、その出典を注して仮名表記の基準を示した。中世以来、藤原定家の仮名遣いが権威をもっていたが、その基準がかならずしも明らかでないのに対し、『和字正濫鈔』の説は明確な根拠を示したものであったために国学者の間などで仮名遣いの基礎をなす文献とされる。 また本書解説「契沖と『和字正濫鈔』」(谷田貝常夫)では、契沖が、『悉曇三密抄』という精緻な梵学の書を著した淨嚴(じょうごん)から灌頂を受けたこと、日本の古文を読む中から仮名「五十音図」の規則性を発見したことも梵学の素養から来たもので、広い視点からすれば、契沖は日本語が論理的な方向に向かっていく延長上に現われた人物であったことなどが詳述されている。 【解説目次】 契沖とその時代/古書古典の讀書/徳川光圀と『萬葉代匠記』/契沖の論證法/日本語の變化/悉曇と密教修行/『和字正濫鈔』と五十音圖/五十音圖と契沖の作字/契沖五十音圖/外國語の學習により/いろは歌の最後に來る「京」/言葉は誠である
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