〔電子〕とんだ悲劇の真ん中で

8ヶ月後、結婚式を挙げる予定だった。地方から東京へ出て来て、27歳になったばかりの主人公・外山カイ。バイクで会社へ向かう、いつもの通勤路。カーブの向こうから、真っ直ぐ直進してきた居眠り運転の自動車に対してどうすることもできないまま、正面衝突。怪我は、首と背中、お尻、左腕、右手首の骨折。左腕の筋肉は断裂し、右手首は皮膚移植。前歯3本が折れ、唇と顎には4cmも縫う傷。背中を骨折したと同時に、脊髄損傷を引き起こし、診断結果は…「一生、車いす生活」。頭にも衝撃を受け、脳の損傷により起きた一時的な記憶障害で、両親の姿にも気づかずにいたり、昨日のことも話せない状態。普通の生活を送っていた主人公が、ある日を境にまったく変わってしまった現実。そして、婚約者は何を思ったのだろうか。外山カイはこの後、どうなっていくのか。貴方なら、どうするのか。一つだけ言えることは、彼はけして諦めることなく、強く生きる道を選びました。そして、笑顔を取り戻しました。著者が実際に体験した経験を、赤裸々に綴ったエッセイです。このエッセイから、今を強く生きるパワーを得られるはずです。