〔電子〕令和5年版 科学技術・イノベーション白書

科学技術・イノベーションの発展は、私たちの暮らしを豊かにし、社会の進歩に貢献しています。科学技術立国の実現に向け、さらなる発展を目指す中では、地域の力を活いかした取組が一層重要です。 令和４年２月、政府は、地域の中核大学や特定分野の強みを持つ大学が、“特色ある強み”を十分に発揮し、社会変革を牽引する取組を強力に支援し、地域の変革や、その先にある我が国の産業競争力強化、グローバル課題の解決にも繋げるため、「地域中核・特色ある大学総合振興パッケージ」を決定しました。さらに、令和４年度第２次補正予算で計上された「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業」などを含め、令和５年２月に本パッケージを改定するなど、地域におけるイノベーションを積極的に後押ししています。 今回の特集では、これまでの政府の地域科学技術・イノベーション政策の変遷を振り返りながら、地域の魅力と独自性に注目し、そこから生まれる様々なイノベーションを発掘・育成する試みに光を当てました。地域で生まれた特色ある事例を紹介しながら、地域の多様な課題やニーズに合わせた科学技術・イノベーションのあり方を探求しています。 令和５年は第６期科学技術・イノベーション基本計画期間の中間点である３年目にあたります。この白書が国民の皆様にとって、科学技術・イノベーションに関する施策の現在地について、理解を深めていただく一助となるとともに、様々な地域で科学技術・イノベーションを基軸として地方創生に取り組んでおられる関係者の方々にとって今後の取組の参考になることを願っています。