
〔電子〕幻覚剤と精神医学の最前線
デヴィッド・ナット
2024年10月21日
草思社
3,300円(税込)
科学・医学・技術
うつ病やPTSD、依存症の治療に、 LSDやMDMAなどの幻覚剤が 非常に高い効果を発揮するというエビデンスが続々! 第一人者にして世界的権威の著者が、研究の最前線を報告する。 もうすぐ、うつ病は幻覚剤で治す時代に 精神医学と神経科学の世界に今、革命の大波が押し寄せようとしている。 うつ病、心的外傷後ストレス障害(PTSD)の患者に対し、LSDやMDMA、マジックマッシュルームなどの幻覚剤投与を伴う治療を1〜2回行うことで、大きな改善が見られるというエビデンスが蓄積しつつあるのだ。さらには、強迫性障害、摂食障害や依存症、慢性疼痛に対しても、非常に強力な治療法になり得ると目されている。 うつ病やPTSDなどいくつかの疾患の幻覚剤療法について、米国などでは臨床試験や承認申請が進んでおり、近いうちに実用化が見込まれている。それだけではない。すでにオーストラリアでは、MDMAのPTSDへの処方と、サイロシビン(マジックマッシュルームの有効成分)のうつ病への処方が認められている。 幻覚剤には、とかく異論反論、流言飛語がつきまとう。幻覚剤の危険性・有害性は著しく誇張され、喧伝されてきた。神経精神薬理学の世界的権威として知られる著者デヴィッド・ナット教授が最新の研究成果を伝える本書は、幻覚剤に対する読者の考えを一変させ、うつ病などの疾患の治療に大きな希望を与えるだろう。 〔内容より〕 ●幻覚剤は脳の可塑性を高め「再配線」させることで病を癒す ●幻覚剤は繰り返される固着した思考から脳を解放する ●オーストラリアではすでにMDMAなどを使った治療が合法化 ●幻覚剤の有害性は著しく誇張されている。不合理な規制の裏側 ●しかし幻覚剤を使った自己治療は危険。決して勧められない 目次 第1章 幻覚剤研究のルネサンス 第2章 幻覚剤とは何かーー古典的幻覚剤:LSD、マジックマッシュルーム、アヤワスカ 第3章 非古典的幻覚剤入門ーーMDMA、ケタミン、イボガイン 第4章 幻覚体験中の脳内では何が起きているのか 第5章 うつ病に対する幻覚剤療法の研究 第6章 幻覚剤療法の歴史と実践 第7章 幻覚剤を用いた依存症の治療 第8章 MDMAを用いる療法ーーPTSDとトラウマの治療、人間関係の修復 第9章 幻覚剤による神秘体験とその効用 第10章 古典的幻覚剤をうつ病以外に用いるーー不安症、疼痛、摂食障害、ADHD、強迫性障害 第11章 マイクロドージングの効果を探る 第12章 MDMAの危険性は大幅に誇張されている 第13章 幻覚剤の依存性と危険性の真実 おわりに 幻覚剤の未来に向けた重要な問い
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