エコノミスト 2015年 2/10号 [雑誌]

2015年2月2日

毎日新聞社

631円(税込)

ビジネス・投資

◇特集:世界金融不安 ◇行き場を失い溢れるマネーが国際金融市場を不安定にする 米国は今年半ばから秋までに、利上げに踏み切れるか──。これが、世界の市場関係者の最大注目点だ。 昨年後半は、6月の利上げが大方の市場予想だった。しかし、年初に米国を訪問した野村総合研究所の井上哲也金融ITイノベーション研究部長は「原油安やドル高で低インフレ傾向を強めると同時に、賃金の上昇も鈍いことから半年前に米国を訪問した時よりも、利上げ派の説得力が失われていた」と、語る。 米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長の動向が注目される。 ◇米国の正常化 なぜ、米国の利上げに市場の関心が集まるのか。2008年9月のリーマン・ショック以来のマネーの流れを大きく変えるからだ。 巨大に膨れ上がっていた欧米信用バブルが、リーマン・ショックを機に崩壊した。100年に1度の金融危機に、FRBのバーナンキ議長(当時)は、ゼロ金利と3度にわたる異例の量的緩和で立ち向かった。 それから7年。米国はようやく潜在成長率(経済の実力)を上回る3%程度の経済成長を回復し、ピーク時10%に達していた失業率は5・6%(昨年12月)にまで低下した。いよいよゼロ金利という異常な状態から抜け出そうとしている。 ・・・・・続く ほか ◇金利「水没」の世界 など

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