水田の生物をよみがえらせる

農村のにぎわいはどこへ

下田路子

2003年1月31日

岩波書店

2,860円(税込)

科学・技術

農家の娘として育ち植物学者になった著者は、農家の暮らしが変わり、同時に、水田の生物が激減する様子を目の当たりにしてきた。ごく普通に見られた生物さえ絶滅が危惧されるまでになってしまったいま、水田をふたたび生物の宝庫に戻す方策はあるのだろうか。農村の変化をたどり直し、生態系保全活動の経験も踏まえて、農村がいきいきとしない限り、生物のあふれる水田景観をよみがえらせることはできないのではないかという考えに至る。

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