ブルシット・ジョブ

クソどうでもいい仕事の理論

デヴィッド・グレーバー / 酒井 隆史 / 芳賀 達彦 / 森田 和樹

2020年7月31日

岩波書店

4,070円(税込)

人文・思想・社会

やりがいを感じずに働いているのはなぜか。ムダで無意味な仕事が増えているのはなぜか。社会の役に立つ仕事ほどどうして低賃金なのか。これらの謎を解く鍵はすべて、ブルシット・ジョブにあったー。ひとのためにならない、なくなっても差し支えない仕事。その際限のない増殖が社会に深刻な精神的暴力を加えている。証言・データ・人類学的知見を駆使しながら、現代の労働のあり方を鋭く分析批判、「仕事」と「価値」の関係を根底から問いなおし、経済学者ケインズが1930年に予言した「週15時間労働」への道筋をつける。ブルシット・ジョブに巻き込まれてしまった私たちの現代社会を解きほぐす、『負債論』の著者による解放の書。

本棚に登録&レビュー

みんなの評価(34

starstarstar
star
3.11

読みたい

96

未読

17

読書中

12

既読

102

未指定

151

書店員レビュー(0)
書店員レビュー一覧

みんなのレビュー (5)

Readeeユーザー

半分は無駄な仕事なのかぁ

starstarstar 3.0 2023年08月06日

だいたい自分の仕事半分くらいはブルシットジョブなのかな、と思う。本書では生活と労働を切り離すことがブルシットじゃない仕事をやるための一つの方法として提案されている。ベーシックインカムが早く社会実装されると良いのになぁと改めて感じた。ライスワーク→ライフワークとなることで多様な生き方ができて、働きたければ働くし、働きたくなければ働かないしで、人生楽しくなりそう。

全部を表示

Readeeユーザー

ながい

star
star
1.6 2022年02月24日

例がダラダラとたくさんあってあまりつまらなかった

全部を表示

Tojo Hiroyuki

地動説ぐらい自分の意識が変わる

starstarstarstar
star
4.1 2022年02月23日

資本主義は決して正しい配分をしない。 仕事の内容に関しても。 「人新世の資本論」でも強く感じた。

全部を表示

koji

身の回りの糞仕事はなぜ発生するか、そして私たちはそんなに働かなくてもよいのではないか。と気づかされる。

starstarstar 3.0 2022年02月15日

少なからず自分にも当てはまるところがあり、途中読むのがつらくなる一冊だ。 しかし、自分の仕事や周囲の仕事の将来、これからどうなっていくだろうか、と考えたときにこのような客観的視点は重要だ。往々にして人々は今の状態が未来永劫続くだろうと考えがちだが、そんなことはない。 生産性の少ない仕事は必ずほかの何かに置き換わっていく。そのような気付きを得るには格好の一冊。 悲観的な批判も多いが、その一方で、もしかして人々はもうそんなに働かなくてもよいのではないか、とも提案される。収入の不安や、働かないならば何をしたらいいのか、と言いたくもなるが人々は不要なモノを買いすぎる。そのためにそれらを生産する仕事や管理する仕事、販売する仕事などが増殖してしまう。最初に不要なモノを買わなければ、仕事は増えないし、そもそも大きな収入を得る必要もない。 ここはDiw with Zeroゼロで死ね、と合わせて読むと理解が深まる。 自分の周りには不要な仕事、ブルシットジョブが確かに多い。そして自分も含め、現代人はそれほど働かなくてもよいのではないか、そんな気付きを与えてくれる良書だ。

全部を表示

Readeeユーザー

Twitterにてレビュー記載

-- 2021年12月07日

https://twitter.com/tkmshimada/status/1468073182016184321?t=r7rruAkon0NWbgVacLsCdQ&s=19

全部を表示
Google Play で手に入れよう
Google Play で手に入れよう
キーワードは1文字以上で検索してください