紀元2600年の満州リーグ

帝国日本とプロ野球

坂本 邦夫

2020年7月27日

岩波書店

3,300円(税込)

人文・思想・社会 / ホビー・スポーツ・美術

東京オリンピックが幻に終わった1940年。神武天皇即位から2600年とするこの年、日本統治下の満州で、日本プロ野球チームによるリーグ戦が開催された。しかし、これを契機にプロ野球は国策と戦争に翻弄されていくーー。学生野球が盛んだった1920年に「職業野球」として始まり、蔑まれつつ、苦難の道を歩んだ日本プロ野球の埋もれた歴史を描き出す。 プロローグ──感謝状と名刺 第1章 「武士道」をまとった「べーすぼーる」  1 アイアンコーノと呼ばれた男  2 「べーすぼーる」から武士道野球への変容  3 野球害毒論争  4 早大講師を辞す 第2章 日本初のプロ野球チームの主力はなぜ朝鮮人選手だったのか  1 日本運動協会の誕生  2 「満鮮遠征」と孫孝俊の加入  3 運命を変えた関東大震災  4 再生  5 斜陽  6 解散 第3章 満州の野球人になった孫孝俊  1 孫孝俊のマキノ映画時代  2 満州野球史  3 孫孝俊の奉天・新京時代 第4章  河野安通志、苦難の再挑戦  1 「野球狂時代」が生んだ「統制令」と「プロ野球」  2 草刈り場になった満州野球界  3 名古屋軍総監督として手掛けた先駆的取り組み  4 片翼の鷲  5 日中戦争下のプロ野球 第5章 「満州リーグ」──紀元二六〇〇年のペルソナ  1 満州日日新聞からの手紙  2 機構改革と渡満の準備  3 異郷の白球譜 第6章 総力戦体制への悲しき擬装  1 新体制下のプロ野球  2 第二回満州リーグの中止  3 日米開戦  4 レジスタンスなき擬装 第7章 その後の孫孝俊と満州野球界  1 孫孝俊が作った野球チーム  2 甘粕の満映野球部  3 満州野球界の終焉 エピローグ──喝采なき栄光  1 見果てぬ夢  2 野球で民族崛起を願った男 あとがき 注 満州リーグの成績/一九四〇年夏季通算の成績/満州リーグ全七二試合と帯同試合九試合

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