西洋哲学史

近代から現代へ

岩波新書 新赤版1008

熊野 純彦

2006年9月20日

岩波書店

1,188円(税込)

人文・思想・社会 / 新書

まえがき 凡 例 第1章 自己の根底へ 無限な神の観念は、有限な〈私〉を超えている──デカルト 第2章 近代形而上学 存在するすべてのものは、神のうちに存在する ──スアレス、マールブランシュ、スピノザ 第3章 経験論の形成 経験にこそ、いっさいの知の基礎がある──ロック 第4章 モナド論の夢 すべての述語は、主語のうちにすでにふくまれている──ライプニッツ 第5章 知識への反逆 存在するとは知覚されていることである──バークリー 第6章 経験論の臨界 人間とはたんなる知覚の束であるにすぎない──ヒューム 第7章 言語論の展開 原初、ことばは詩であり音楽であった──コンディヤック、ルソー、ヘルダー 第8章 理性の深淵へ ひとはその思考を拒むことも耐えることもできない──カント 第9章 自我のゆくえ 私はただ私に対して存在し、しかも私に対して必然的に存在する──マイモン、フィヒテ、シェリング 第10章 同一性と差異 生命とは結合と非結合との結合である──ヘーゲル 第11章 批判知の起源 かれらは、それを知らないが、それをおこなっている──ヘーゲル左派、マルクス、ニーチェ 第12章 理念的な次元 事物は存在し、できごとは生起して、命題は妥当する──ロッツェ、新カント学派、フレーゲ 第13章 生命論の成立 生は夢と行動のあいだにある──ベルクソン 第14章 現象の地平へ 世界を還元することで獲得されるものは、世界それ自体である──フッサール 第15章 語りえぬもの その書は、他のいっさいの書物を焼きつくすことだろう──ハイデガー、ウィトゲンシュタイン、レヴィナス あとがき 人名キーワード 邦語文献一覧 関連略年表

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