漱石

母に愛されなかった子

岩波新書 新赤版1129

三浦 雅士

2008年4月22日

岩波書店

924円(税込)

人文・思想・社会 / 新書

漱石が生涯抱え続けた苦悩。それは母の愛を疑うという、ありふれた、しかし人間にとって根源的な苦悩であった。『吾輩は猫である』『坊っちゃん』から『明暗』まで、この「心の癖」との格闘に貫かれた漱石作品は、今なお自己への、人間への鮮烈な問いとして我々の前にあるー現代を代表する文芸評論家が、批評の新たな地平をしめす一書。

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