
ドキュメントアメリカの金権政治
岩波新書
軽部謙介
2009年3月31日
岩波書店
814円(税込)
人文・思想・社会 / 新書
オバマでも変えがたいもの。それはアメリカ政界にはびこる金権体質だ。カネの亡者と化したロビイスト、資金集めに血眼の政治家、利得追求が第一の献金者。ワシントンでは、カネこそがものを言う。「われらの政治を見習え」。世界の範を自認する、この国の内実とは?民主主義を蝕むマネー政治の実態を、丹念な現場取材により報告する。
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封印列車
金と利権にまみれたアメリカ政治
Fエンゲルスが1891年に書いた『フランスにおける内乱』のドイツ語第3版序文で「アメリカには政治的投機者の2つの大きな徒党があって、代わる代わる国家権力を握り、腐りきった手段で腐りきった目的のためにこの権力を利用している」という指摘が、この本に出会うきっかけでした。 本書で紹介されている金権腐敗スキャンダルの事例は、アメリカ政治の例外的一部分などではなく、、、建国当初は小さな腐敗から始まったとしても、それが長い間に拡大再生産して定着し、それが当たり前のシステムになり切ってってしまったのだと思う。 そのシステムは、官庁から最高裁に至るまで大統領選の功労者で占められ、その間を流れる血液は、民衆の世論からマネーと利権の力に置き代わられた。 読了後、アメリカは「金持ちの、金持ちによる、金持ちのための政治」という思いを強くしたことは、終盤に差し掛かった大統領選に新たな視点を与えてくれました。
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