感染症と文明
共生への道
岩波新書 新赤版1314
山本 太郎
2011年6月21日
岩波書店
792円(税込)
美容・暮らし・健康・料理 / 新書
感染症との闘いは人類に勝利をもたらすのか。防疫による封じ込めは、大きな悲劇の準備にすぎないのか。共生の道はあるのか。感染症と人類の関係を文明の発祥にさかのぼって考察し、社会が作り上げてきた流行の諸相を描き出す。共生とは理想的な均衡ではなく、心地よいとはいえない妥協の産物ではないのだろうか。
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感染症と人間社会の関係を学ぶ1冊
タイトル通り、感染症と文明の関係を説く1冊。文明史か疫学か、いずれかの知識がある程度ないと難解なところが多いと思う…多少歴史知識がある程度では太刀打ちできなかった。とはいえ、人間が社会生活を送るということが即ち感染症と隣り合わせであるということ、人間社会の変化と共に感染症も姿を変えることは理解できた。2011年の本なので、現状に対する提言がある訳ではないが、社会の在り方を見直すことが本質的な感染症対策には必要であろうと改めて思った。
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