
ガルブレイス
アメリカ資本主義との格闘
岩波新書 新赤版1593
伊東 光晴
2016年3月18日
岩波書店
924円(税込)
ビジネス・経済・就職 / 新書
はしがき 1 アメリカ 対立する二つの極 第一章 アメリカ社会と思想 ──イデオロギー化する「自由」とプラグマティズム哲学 第二章 アメリカの経済学 ──輸入経済学 対 制度学派 2 ガルブレイスの半生 第三章 生い立ち、そして経済学者への道へ 3 ガルブレイスの経済学 第四章 経済学への前奏曲『アメリカの資本主義』 ──ガルブレイス流産業組織論 第五章 現代資本主義論の提起 ──歴史に残る名著『ゆたかな社会』 第六章 成熟した巨大企業体制の解剖 ──主著『新しい産業国家』 第七章 公共国家のすすめ『経済学と公共目的』 ──経済的弱者を守る知識人の闘い 補章 『大恐慌』 ──私たちは歴史に学ばなければならない 終章 「新しい産業国家」から「新しい金融国家」の中で ──ガルブレイスの晩年 ガルブレイスの主要著作 主要参考文献
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(無題)
ガルブレイスがどのような立場を貫いた経済学者であるのか、いま一つ分からなかった。 伊東光晴氏が岩波新書に書くと言えば、岩波は大歓迎であるとは思うが、増してやケインズとシュムペーターとガルブレイスの3人は書く事を決めていて、その最後のガルブレイスを通してアメリカ経済学を総括するのであれば、誰しもが期待するであろう。 岩波ー伊東光晴コンビの本は一時期 自分も何冊か手に取ったことがあるが、この本は切れ味が良くない。 断片的に、引用されるガルブレイスや同時代の経済学者の書籍のレファレンスとしては興味を惹かれるが、内容そのものは、もっとハッキリと正統的リフレ派とでも言い切ってしまった方がわかり易かったのではないか。
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