マルクス・アウレリウス 『自省録』のローマ帝国

岩波新書 新赤版 1954

南川 高志

2022年12月22日

岩波書店

946円(税込)

人文・思想・社会 / 新書

マルクス・アウレリウスの生涯は、「哲人皇帝」にふさわしいものであったのか。終わらない疫病と戦争というローマ帝国の実態のなかに浮かび上がるのは、心労を重ねながらも、皇帝の職務をひたむきに遂行しようとする人間の姿であった。歴史学の手法と観点から、『自省録』の時代背景を明らかにすることで、賢帝の実像に迫る。  プロローグーー歴史の中の『自省録 第一章 自分自身にーー『自省録』のマルクス・アウレリウス 第二章 皇帝政治の闇の中でーー若き日のマルクス・アウレリウス 第三章 宮廷と哲学ーー即位前のマルクス・アウレリウス 第四章 パンデミックと戦争の時代ーー皇帝としてのマルクス・アウレリウス 第五章 死と隣り合わせの日常ーーマルクス・アウレリウスが生きたローマ社会 第六章 苦難とともに生きることーーマルクス・アウレリウスの生き方  エピローグーー『自省録』のローマ帝国  あとがき  図版典拠  参考文献  本書関連年表

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