新南島風土記

岩波現代文庫

新川明

2005年12月31日

岩波書店

1,100円(税込)

人文・思想・社会 / 文庫

圧政ゆえの悲話、それをはね返す歌謡、豊かな民俗芸能…。東京がオリンピックに沸く一九六四年、米軍支配下の沖縄で新聞社に勤める著者は、沖縄のなかでも最果てといわれた八重山から、島々の生活を歴史風土のなかで捉え返したレポートを送り続けた。後に反復帰論などで知られる著者が、復帰前の南島の根っこを見つめ、国家の虚妄を痛撃した記念碑的作品。

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