ブルー・ゴールド

真保裕一

2010年9月30日

朝日新聞出版

1,760円(税込)

小説・エッセイ

水の惑星ー地球。だが、人類が利用できる淡水は、そのわずか1%にすぎない。10億を超える人々が、この瞬間も飲み水にさえ困っているのだ。今や水は戦略物質となり、世界中の巨大企業が激しい獲得競争をくり広げている。そこに斬り込む弱小企業の男たち。貴重な地下水を持つ酒造メーカーを強引に買収するも、予想もしなかった妨害が入った。真犯人を暴き出すための戦いが始まる。

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Readeeユーザー

(無題)

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3.7 2021年02月17日

ブルー・ゴールドとは水資源のことである。ブラック・ゴールド(石油資源)に対比して使われる言葉である。私たち日本人は水と安全はタダだと思っている。日本の常識は世界の非常識なのだ。日本の国土が、たまたま自然環境に恵まれていたことと、防衛予算並びに日米安保条約から眼を背けさせてきた政府の政策的意図が奏功した結果だ。 本書は巨大総合商社や零細コンサルタント、役所からNPO法人までが、地下水を巡る巨大ビジネスに群がり暗躍する小説である。それにしても、いかに小説とは言え、商社マンの商魂の逞しさには恐れ入る。彼らのエネルギーを前にすればモラルなぞ、水蒸気のように瞬時に蒸発して消え失せてしまう。それと、権益に群がる役人のいじましさと自己保身の厚顔さには辟易とする。 全体として骨太でスリリングな作品に仕上がっている。

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