下流老人

一億総老後崩壊の衝撃

朝日新書

藤田孝典

2015年6月12日

朝日新聞出版

836円(税込)

人文・思想・社会 / 新書

まもなく、日本の高齢者の9割が下流化する。本書でいう下流老人とは、「生活保護基準相当で暮らす高齢者、およびその恐れがある高齢者」である。そして今、日本に「下流老人」が大量に生まれている。この存在が、日本に与えるインパクトは計り知れない。

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Readeeユーザー

(無題)

-- 2019年01月26日

[private] 20150906ブックオフ茅ヶ崎駅北口店で\560で購入. ダブリだった. [/private]

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Readeeユーザー

(無題)

starstarstar 3.0 2018年02月14日

下流老人。この言葉は限りなく人を不安に陥れる。既に老齢期を迎えた人、あるいは子供を育て上げ、ホッと一息ついた熟年世代の人にとって、喉元にナイフを突きつけられたように鋭く響く。その意味では、本書のネーミングは出版社の営業上では、大変な成功を収めていると言えよう。 本書は老年層の貧困をテーマにしているが、いまや、我が国はアメリカ流の強欲資本主義がもたらした格差社会にある。ごく一部の富裕層と大多数の貧困層とからなる社会である。その意味では貧困は年寄りばかりの問題ではなく、子供の貧困、女性の貧困、若者の貧困と同列で論じられなくてはならない。 貧困には絶対的貧困と相対的貧困とがあるそうだ。現代の日本に生きる私たちにとっては、相対的貧困を考えなくてはならないようだ。そう考えれば、どんな時代どんな社会でも貧困問題は常に存在するのである。だから著者は、貧困問題を解決するには社会システムの改革が必要だとする。この問題の行き着く先は、財源論である。今後も増え続ける社会補償費の財源は、安定的な歳入が期待できる消費税が望ましい、と政財界・マスコミあげての大合唱であるが、本当にそうなのだろうか。 著者は明確には述べてないが、この問題は税制に収斂される。一億総中流と言われた時代、言い換えればみんなが豊かさを実感できた時代の所得税率と現在とを比較して言えるのは、累進率の低下である。「額に汗した人が報われる」との美言のものとに、所得税の最高税率は20パーセント代まで低下した。あの時代は所得の再配分機能が税制に生きていた。現在の税制は、社会保障の恩恵を受ける人はその人達が属する階層の人々でリスクをシェアすべきで、お金持ちや権力を握る階層に属する人々はノータッチでいい、と言っているようにみえる。 権力の中枢にいる政治家は、最初に豊かになれる人達から先に豊かになれば、後から貧しい人たちも自然と豊かになれるという。もういい加減でトリクルダウン理論の嘘を見抜くべきだ。空前の利益を上げた大企業が労働分配率を高くした、とは寡聞にして聞いたことがない。むしろ内部留保を厚くしてるのは、決算書を見れば明らかだ。 参議院選は自民の圧勝で終わった。これで国民に信任された、あたかも白紙委任されたごとく乱暴な動きが予想される。選択肢が与えられていない国民が「とりあえず、現状肯定」と考えて投じた一票の結果である。この国はどこに行くのだろうか。

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