彼女が好きなものはホモであって僕ではない

主人公はゲイの純。中年の男性と身体の関係を持っている。ある日、女の子三浦さんから告白され、つき合うことに。 「今はそういう時代じゃない」という亮平くんや、世界の嘘を見破る小野くん。 中年との男性マコトさんとの関係は身体の関係があるからこそ不倫に当たらないか、将来や子どもを作ることを考えた関係も持ちたいこと、世間で言われる"普通な生き方"との葛藤、彼女が腐女子であるからこそ打ち明けても受けていれてくれるのではという期待、等々から、めちゃめちゃ繊細に葛藤し、読者も悩まされる作品。 心の声の返答がまさに、その葛藤を物語る。(打ち明けたい気持ちとの葛藤) 一つの答えに過ぎないけど、その答えにたどり着いた過程が大事だし、こういうことが倫理的には正しいことだと結論付けることは、彼らにとっては傲慢なことだけど、考え続けるべきこととも思った。 恋せぬふたりの異性が普通というテーマ、普通側のつらみのテーマ、 信仰の多様性や個性のはなし でも同じようなことを感じた。 好きの種類がリアル

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