
沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ四
角川文庫
夢枕 獏 / 森 美夏
2011年11月25日
KADOKAWA
704円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
玄宗と楊貴妃の悲劇から始まった呪いは時を越えて結晶し、順宗皇帝は瀕死の状態に陥る。柳宗元に呪法の正体を暴くように依頼された空海は、驪山の華清宮へと向かった──。壮大な歴史伝奇絵巻、ここに完結!
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(無題)
私は、伝奇小説が大好きだ。ことに嘘と真を取り混ぜて、読者にとんでもない異次元旅行を味合わせてくれる著者、夢枕獏はそんなうちのひとりだ。しかし、本書を通読して感じたのは、少しばかり真の部分が弱いかな、ということである。仏法への理解と知識がもう少し深ければ、読者をタブラかせたのに、と想う。それは、それとして内容であるが、宦官・高力士が、死の直前に安倍仲麻呂へ遺した手紙には、楊貴妃の出自にまつわる、さらなる驚愕の事実が記されていた。黄鶴、白龍、丹翁さまざまな人の想いが交錯した果てに、いま、順宗皇帝は呪法によって瀕死の状態に陥っていた。呪法の正体を暴くよう依頼された空海は、逸勢や白楽天、大勢の楽士や料理人を率い、玄宗皇帝と楊貴妃ゆかりの地驪山の華清宮へと向かった。宴の主賓は、担龍、白龍、楊貴妃、迎えるは白楽天、空海、橘逸勢。そこに死んだと思われれていた方術師黄鶴が現れたのだ。 この作品は、青龍寺の恵果から空海が、金剛界、退蔵界両部の密教の奥義を灌頂され、日本に帰るまでの話が書かれているのだかが、本来20年もかかる修行をわずか2年足らずで修める事ができたのは何故か、本書からでは、空海がスーバーマン的天才であったとしか読めない。空海という人間にますます興味が湧いてきた。
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Readeeユーザー
(無題)
空海と逸勢の人柄に3巻まででなじんでいるので心地よく読める。空海の才に溢れるエピソードがいい。 帰国後も描いて欲しい
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