
野蛮なやつら
角川文庫
ドン・ウィンズロウ / 東江 一紀
2012年2月25日
KADOKAWA
1,047円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
カリフォルニアでマリファナのビジネスで成功していたベンとチョン。だがメキシコの麻薬カルテルが介入し、二人の恋人オフィーリアが拉致されてしまう。二人は彼女を取り戻すために危険な賭けにでるがーー。
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toruo
(無題)
才人ドン・ウィンズロウの麻薬戦争もの。力作「犬の力」と同じく、メキシコの麻薬カルテルものだけど、「犬の力」が麻薬戦争を正面から書いたものに対してこれはちょっとハチャメチャな感じ...そこが面白い。幼馴染のベンとチョン、カリフォルニアで高品質のマリファナを育てて売りながら、オフィーリアという女性と三角関係にある。彼らのマリファナ販売をのっとろうとしたメキシコのカルテルにオフィーリアが攫われ、無理矢理言うことを聞かされてしまった彼らが危険な賭けに出て、というお話。正直、暴力描写も性描写もどぎつく、万人に薦められるものではないけれど... ちょっとハチャメチャを書いてみたかったのかな。スピード感と刹那的な感じが良かったです。 正直、「犬の力」のほうが迫力があったし、「フランキー・マシーンの冬」のほうが面白かったけども...
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