料理番 春の絆 包丁人侍事件帖(5)

角川文庫

小早川 涼

2015年10月24日

KADOKAWA

704円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

上役から大晦と元日の当番を命じられてしまった台所人の鮎川惣介。大晦の夜、幼馴染みで大奥添番の片桐隼人との帰途、飯田町の方で断末魔の叫び声を聞く。斬られたのは、長男の小一郎が指南を受ける読書手習い所の師範代、鰍沢露水だった。その亡骸や取調べの辻番からも不相応に上等な墨の匂いがしており、惣介は不審に思う。翌日、露水のお悔やみを言いに手習い所へ行くと、そこで意外な人物を見かけ、惣介は疑念を深めていく。

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