されど時は過ぎ行く 約束の街 (8)

角川文庫

北方 謙三

2015年4月25日

KADOKAWA

704円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

病死した戦友の息子・野本精一から金の無心をする電話がかかってきた。私は何も聞かず借金を肩代わりしたが、精一はある男に怯えていた。その男は私もよく知るN市の酒場“ブラディ・ドール”のオーナー、川中良一だった。川中は精一を殺すという。だが、あえて私は精一を守ることにした。戦友の息子という、ただそれだけのためにー。S市の実力者として君臨してきた久納義正が、川中とぶつかり合う、不朽のハードボイルド長篇。

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