怪盗探偵山猫 黒羊の挽歌
角川文庫
神永 学
2016年2月25日
KADOKAWA
660円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
雑誌記者の勝村は、下北沢の夜道で男に絡まれていたところを、謎の女に助けられる。足元に落ちていた有名女子高の校章を手掛かりに、彼女の正体を探り始めた。女子高生薬物中毒死事件との関連を疑った勝村は、詳細を調べようと動くも、謎の男からの警告を受けー。悪事を暴き、ついでに金を盗む、神出鬼没の怪盗「山猫」。圧倒的な疾走感でおくる痛快ピカレスク・ミステリー!書き下ろし1編を含む計3編を収録。
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羊が出てきます
悪事を暴きついでに金を盗む神出鬼没の怪盗「山猫」。ちょっとふざけたところがあるけれど悪人からしかお金を奪わず、お金を奪ったついでに、悪人を捕らえる、人を殺めたりしない怪盗です。 鼠たちの宴は短編集なので、ざっくり読んでどういうキャラがどういう感じなのか知りたい人はこれがオススメです。短編集なので、短時間で切り上げたいときなどに良いですね。 黒羊の挽歌は5巻目が続編っぽくつながっているにで、5巻より先に読んだほうが良いです。羊と呼ばれる牧師をめぐるお話です。牧師といっても牧師さんではありません。自分では手を汚さず、口がうまく、人を自分の意思でやったかのように動かし犯罪を完成させてしまう、犯罪コーディネーターが出てきます。それを追いかける狂犬と呼ばれる単独プレーの刑事、山猫、山猫にいいように使われてる雑誌編集者の勝村くん、勝村くんが密かに思ってる刑事のさくらさん、色々な人が結局山猫に振り回されてる感じです。特に勝村くん‥毎回毎回囮に使われてるよね‥(笑) 今回5巻目を久々に読むにあたって読み直しましたが、何回読んでも面白いですね。根城にしてるバーには一度は行ってみたい雰囲気があります。
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(無題)
勝村くんがかっこいい読み切り物でした。
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