スウィングしなけりゃ意味がない

佐藤 亜紀

2017年3月2日

KADOKAWA

1,980円(税込)

小説・エッセイ

1939年ナチス政権下のドイツ、ハンブルク。軍需会社経営者である父を持つ15歳の少年エディは享楽的な毎日を送っていた。戦争に行く気はないし、兵役を逃れる手段もある。ブルジョワと呼ばれるエディと仲間たちが夢中なのは、“スウィング(ジャズ)”だ。敵性音楽だが、なじみのカフェに行けば、お望みの音に浸ることができる。ここでは歌い踊り、全身が痺れるような音と、天才的な即興に驚嘆することがすべて。ゲシュタポの手入れからの脱走もお手のものだ。だが、そんな永遠に思える日々にも戦争が不穏な影を色濃く落としはじめた…。一人の少年の目を通し、戦争の狂気と滑稽さ、人間の本質を容赦なく抉り出す。権力と暴力に蹂躙されながらも、“未来”を掴みとろうと闘う人々の姿を、全編にちりばめられたジャズのナンバーとともに描きあげる、魂を震わせる物語。

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ひさだかおり

書店員@精文館書店中島新町店

(無題)

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2020年01月16日

みんなのレビュー (2)

Tojo Hiroyuki

(無題)

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3.7 2022年02月23日

戦時の薄暗さ。ドイツ側の物語。 個人の読者ライフとして舞踏会に向かう3人の農夫、贖罪、そして本書と戦争もの続く。人生を考えるのに良い。

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Readeeユーザー

(無題)

starstarstarstar 4.0 2018年12月22日

さすが 佐藤亜紀 上手い 史実に基づくハンブルグのスゥイングボーイズの物語。 豊崎由美氏の佐藤正午氏の月の満ち欠けに勝る 直木賞候補だそうだ。

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