dele(1)

角川文庫

本多 孝好

2018年5月25日

KADOKAWA

792円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

【あなたの死後、不要となるデータを削除いたします。】 罪の証。不貞の写真。隠し続けた真実。 『dele.LIFE』で働く圭司と祐太郎の仕事は、秘密のデータを消すだけーーのはずだった。 あなたの記憶に刻まれる、〈生〉と〈死〉、〈記憶〉と〈記録〉をめぐる連作ミステリ! 『dele.LIFE(ディーリー・ドット・ライフ)』。 真柴祐太郎がその殺風景な事務所に足を踏み入れたのは、三ヶ月ほど前のことだった。 所長であり唯一の所員でもある坂上圭司いわく、 「死後、誰にも見られたくないデータを、その人に代わってデジタルデバイスから削除(delete)する。それがうちの仕事だ」。 誰かが死ぬと、この事務所の仕事が始まるのだ。 新入りの祐太郎が足を使って裏を取り、所長の圭司がデータを遠隔操作で削除する。 淡々と依頼を遂行する圭司のスタンスに対し、祐太郎はどこか疑問を感じていた。 詐欺の証拠、異性の写真、隠し金ーー。 依頼人の秘密のファイルを覗いてしまった二人は、次々と事件に巻き込まれる。 この世を去った者の〈記録〉と、遺された者の〈記憶〉。 そこに秘められた謎と真相、込められた切なる想いとは。 『MISSING』『MOMENT』『WILL』などで「生」と「死」に直面した人々を描いてきた著者が、 今だからこそ書き得た新たな代表作。 ≪dele=ディーリー。校正用語で「削除」の意。≫ ファースト・ハグ シークレット・ガーデン ストーカー・ブルーズ ドールズ・ドリーム ロスト・メモリーズ

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Readeeユーザー

(無題)

starstarstarstar 4.0 2020年08月14日

祐太郎とケイは正反対のふたりとして描かれているが、互いを信頼して尊重している良き相棒となっていく。が、進んでいる方向性は最後まで交わらないし、軸も重ならない。とても不思議な関係性だと思った。綺麗にまとめすぎない終わり方が現実的で好き。

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Readeeユーザー

残したいもの

starstarstarstar
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4.5 2020年04月08日

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