
空想クラブ
逸木 裕
2020年8月28日
KADOKAWA
1,760円(税込)
小説・エッセイ
吉見駿は空想好きな中学生。祖父から受け継いだ「能力」によって、見たい風景を「見る」ことができる。小学生のときの親友・真夜の葬儀の帰り道、駿は河川敷で幽霊となった彼女に再会する。川で溺死した真夜は、死の瞬間の謎のために河川敷の、半径二十メートルの範囲に捕らわれてしまったという。塾からの帰宅途中、河川敷を自転車で走っていた真夜は川の方から「助けて!」という叫び声を耳にした。少女が溺れていることに気付いた彼女が川に入ったそのとき、木の枝を踏んだような音と共に意識を失ったという。「能力」のためか、自分だけが真夜の姿を見ることができると知った駿は、仲間と共に彼女の死の真相を探っていく。溺れていた少女を捜していくなかで、町の不良・郷原の関わりが見えてくるが……。
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starstarstar 3.0 2020年10月17日
これまで電子デバイスを中心とした近未来を書いてきた逸木氏が超常現象を描く。
望んだ場所を見る事が出来る千里眼的な能力を持つ吉見駿。一方、事故により死亡したはずの久坂真夜を、死亡現場である河原にて駿がみつける。どうやら他の人には見えないらしい。異次元にアクセスする能力によって、同じく異次元にいる真夜にアクセスできる能力と推察される。子供のころ主人公の能力に興味を持った5人を中心とした空想クラブ。中学になりバラバラとなっていたが真夜の死により再集結する。異次元にアクセスする能力を科学的に解明することを目指す。真夜に再び会うために。
要するに空想すげぇよって話。けど中学生かー。せめて高校生じゃないと真夜の知識量はちょっと苦しいかな。
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ゲガンゲン
ある種の「台風クラブ」であり、「あの花」。
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