
夏子の冒険
角川文庫
三島 由紀夫
2009年3月25日
KADOKAWA
572円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
裕福な家で奔放に育った夏子は、自分に群らがる男たちに興味が持てず、神に仕えた方がいい、と函館の修道院入りを決める。ところが函館へ向かう途中、情熱的な瞳の一人の青年と巡り会う。長編ロマンス!
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三島由紀夫の書くラノベ
意表を突かれるストーリー展開でとても面白い。文豪と呼ばれる人たちの本にとっつきづらさのある人でもスイスイ読めるラノベ感。主人公夏子がすごく魅力的。自分のことを夏子と呼んじゃう子供っぽさと、生娘なのに男の全てを知った気でいる子供っぽさ。そこに世の中のつまらなさに辟易して達観した大人っぽさを合わせ持つかなりアンバランスな女の子。可愛くて憎たらしくて、やっぱり可愛い。
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