火の文学
角川文庫
中上健次
1992年8月31日
角川書店
374円(税込)
人文・思想・社会 / 文庫
漆黒の闇。その闇を切り裂く灼熱の炎。荒ぶる魂を鎮める清澄な水…。生と死、聖と賎がせめぎ合う熊野を舞台に、大地のヴァイブレーションに身をゆだね、万物照応の煌きのなかに滅びる男の凄絶な物語ー。初のオリジナル・シナリオ「火まつり」に重ね、故郷新宮の夜祭りの松明に照らされて語る、中上健次のわが青春、わが文学。祝祭空間の再現とともに、新しい表現の可能性を志向する、鮮烈な魅力に満ちた一書。
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