
ツ、イ、ラ、ク
角川文庫
姫野 カオルコ
2007年2月24日
KADOKAWA
775円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
地方。小さな町。閉鎖的なあの空気。 班。体育館の裏。制服。 渡り廊下。放課後。 痛いほどリアルに蘇るまっしぐらな日々--。 給湯室。会議。パーテーション。 異動。 消し去れない痛みを胸に隠す大人達へ贈る、 かつてなかったピュアロマン。 恋とは、「堕ちる」もの。
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(無題)
墜落とは、通常高いところから落ちることをいう。それでは「ツ、イ、ラ、ク」にはどのような意味合いが込められているのか、それは私には分からない。著者の造語で、本書中にも説明があるわけではないからだ。本書に描かれているのは、森本隼子と河村礼二郎の恋愛である。であるならば、よく言われるではないか。恋は、するのではなく落ちるのだ!と。つまり、恋に落ちるその瞬間がツ、イ、ラ、クなのであろう。隼子は中2の14歳、河村は隼子が通う中学校の教諭で24歳。このような間柄は通常恋愛には発展しない。教師の側に強い自制心が働くからだ。ところが、2人は社会常識や法律をアッサリと乗り越えて恋に落ちてしまったのだ。2人の禁断の恋は、激しい肉欲に支配されたものだった。 ま、骨組みはこれだけのことなのだが、本書には隼子8歳から35歳までの事柄と人間関係が描きこまれている。勢い、厚い本にならざるをえない。隼子の小学校時代のことを延々と書かれても、退屈するだけである。我ながらよく途中で投げ出さずに読了したものである。
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