マリー・アントワネット 下
角川文庫
シュテファン・ツヴァイク
2007年1月17日
KADOKAWA
748円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
華やかな宮廷から断頭台へー。革命の火蓋が切って落とされ、市民の怒りの的となったアントワネット。恋人フェルゼンの努力も実らず、国外逃亡も失敗し、いよいよ王冠も剥奪される。夫ルイ十六世の処刑、子供との別離、非情な裁判…その中で彼女は初めて「自分が何者か」を知る。死を前にしてついに、本物の王妃となる。歴史が造り上げた史上最大の悲劇の幕切れは、潔く、深い余韻を残す。ツヴァイクの最高傑作、新訳完結篇。
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(無題)
フェルゼンの続き。彼は王妃の真の友であったことは間違いないが、またそれ以上の存在、恋人でもあったかという問いかけから始まる。落魄の王一家。ひたすら落ちる落ちる落ちる。それもこれも王の鈍重さ、決定的瞬間において「決断」できず、いつも「遅すぎる」がゆえ。
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